キャンプ飯の代表格と言えば、鳥の丸焼き(ローストチキン)は外せない。
鳥は内臓をくりぬいた丸1羽を使います。
鳥の内側にも、外側にもガッツリ塩・胡椒を振って、玉ねぎ(皮つきのまま半切り)、ニンジン(皮つきのまま乱切り)、ジャガイモ(皮つきのまま1/4切り)をダッチオーブンにぶち込んで、炭火で焼くだけ。
炭火は、上下ともに、弱火で2~3時間かけて、じっくり焼くのがポイント。
火が強すぎると、表面だけ美味しそうに焼けても、中が生だったりするので。「こんな弱火でいいの?」というぐらい、弱火でじっくり焼くのが一番美味しく仕上がる。
焼き上がり前に、炭を追加して、一気に温度を上げて、表面にこんがり焼き色を付ければOK!
上の画像の上蓋の上の炭は、炭を追加して最後の仕上げをしている時の量です。最初の2~3時間は、この1/3ぐらいの炭の量で、じっくり時間をかけて、中まで火を通します。
鳥の中に、市販の冷凍ピラフなどを詰め込んで「スタッフドチキン」にしても美味しいです。
鳥をまる1羽使う場合は、ダッチの大きさは12インチが最適。10インチだと、小さすぎて、火力のコントロールが難しいので。
これぐらい隙間がある方が、美味しく焼けます。
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豪快で、映えるでしょ?
しかも、とびきり旨い。
玉ねぎ、にんじん、ジャガイモに鳥の旨味が染み込んでいるので、これがまたたまらなく旨い。
家庭のオーブンでは、こうはいかない。
重たいふたの鉄鍋、ダッチオーブンだからこそ、圧力釜のような火の入り方になります。
まさに、ダッチオーブンの本領発揮というところ。
キャンパーなら、一台は持っておくと料理の幅が広がります。オーブン料理はなんでも作れますし、蓋だけをコンロで加熱して、鉄板代わりにしてステーキを焼いても、なにせ分厚いので、フライパンよりはるかに美味しく焼けます。
お米も炊けるし、天ぷらに使っても、温度が安定するので、美味しく揚げられます。
使うごとに、黒味が増していき、自分だけの「ブラックポット」に育てるのも楽しみの一つ。
【取り扱いの注意】
ダッチオーブンは鋳鉄製なので、熱々の時に水などをかけて、急激な温度変化を加えると、パッカーンと割れてしまいます!
洗う時は、完全に冷めてから洗いましょう。
洗剤は使わずに、お湯とたわしで洗います。
洗い終えたら、水を良くふき取って、コンロなどで、一度過熱し、釜も蓋もサラダ油をたっぷり塗ってから、新聞紙などでくるんで保管します。(錆止めのため)
一度購入すると、一生ものどころか、孫の代まで使えますよ。